「職場の教養」がやばい・怪しいと言われるのはなぜ?宗教との関係も調査

「職場の教養」がやばい・怪しいと言われるのはなぜ?宗教との関係も調査

『職場の教養』について検索すると、「やばい」「怪しい」「宗教」といった少し気になる言葉が候補に出てくることがあります。

会社の朝礼で突然『職場の教養』を読むことになり、さらに感想まで求められれば、

「これって何の冊子?」
「会社が何かの宗教に入っているの?」
「どうして毎朝みんなで読まないといけないの?」

と疑問を持つ人がいても不思議ではありません。

実際、ネット上には『職場の教養』を使った朝礼について「宗教っぽく感じた」「感想を言うのが苦痛だった」といった体験談がありますが、発行元の倫理研究所は公式サイトで宗教団体ではないと明確に説明しています。

では、なぜ「やばい」「怪しい」「宗教っぽい」と感じる人がいるのでしょうか。

発行元や「純粋倫理」の考え方、実際に働く人から出ている声を調べました。

職場の教養が「やばい・怪しい」と言われる理由

最初に押さえておきたいのは、『職場の教養』そのものが「やばい冊子」「怪しい冊子」だと確認されたわけではないということです。

「やばい」「怪しい」というのは、あくまで一部の読者が抱いている評価です。

実際にネット上の体験談を調べると、そう感じる背景には主に次のようなものがあります。

  • 朝礼で全員が同じ冊子を輪読する
  • 読んだ後に感想を発表する
  • 内容に共感できなくても感想を求められることがある
  • 道徳や生き方について扱う内容が多い
  • 「純粋倫理」など、初めて聞く言葉が出てくる
  • 発行元の倫理研究所や倫理法人会について知らないまま、会社で冊子を渡される

つまり、冊子の内容だけではなく、会社での使われ方も「怪しいのでは?」という印象につながっていると考えられます。

職場の教養は宗教なの?

結論からいうと、発行元の倫理研究所は、公式サイトで倫理研究所は宗教ではないという立場を明確にしています。

倫理研究所は自らを「生涯学習を推進する会員によって構成される社会教育団体」と説明しており、組織形態は「一般社団法人」です。

公式FAQには「宗教ではないのですか?」という質問も用意されています。

倫理研究所によると、宗教が神仏との関係や信仰を扱うのに対し、同研究所が提唱する「純粋倫理」は、人と人、人と物、人と自然との関係についての「生活法則」を扱うものとしています。

また、経典や教会、儀式、祈祷などはなく、会員が別の宗教を信仰することも自由だと説明しています。

したがって、「職場の教養を発行している倫理研究所=宗教団体」とするのは、少なくとも倫理研究所自身の組織説明とは異なります。

それでも「宗教っぽい」と感じる人がいるのはなぜ?

ここが「職場の教養 宗教」と検索する人が最も気になっているところでしょう。

倫理研究所は宗教ではないと説明していますが、ネット上では『職場の教養』やそれを使った朝礼を「宗教っぽい」と表現する人が実際にいます。

理由の一つとして考えられるのが、「純粋倫理」という独自の考え方です。

倫理研究所は純粋倫理について、

「人と人、人と物、人と自然の間にある道」

を扱う生活法則と説明しています。

さらに「どんな心がけが幸福を招くのか」「苦しみをどう受け止めればいいのか」といった人生についての問いを扱い、「万人幸福の栞」という17項目の指針も示しています。

こうした「幸福」「生き方」「心がけ」といったテーマを扱うため、初めて触れた人が宗教的な印象を持つ場合はあるでしょう。

ただし、宗教的に感じることと、実際に宗教団体であることは別の話ですので、ここは分けて考える必要があります。

朝礼での輪読や感想発表に違和感を持つ人もいる

もう一つ大きいのが、会社での使われ方です。

倫理法人会は公式に、『職場の教養』を使った「活力朝礼」を推進しています。目的については、社員の資質向上や活力、よりよい社風づくりなどを挙げています。

一方で、実際に朝礼を経験した人すべてが好意的に受け止めているわけではありません。

『職場の教養』を輪読して感想を発表していたという人の体験談では、人前で話すことが苦手なうえに感想が思いつかず、朝礼を苦痛に感じていたことが語られています。

また、『職場の教養』を批判的に扱うサイトには、

「思っていない感想を言うのが嫌」
「内容に共感できない」
「毎日の朝礼が負担」

といった趣旨のコメントも投稿されています。

内容に共感できないことがあるのも「怪しい」と感じる原因

『職場の教養』では、仕事だけでなく、日常生活、人間関係、家族、心の持ち方など幅広いテーマが取り上げられます。

当然ながら、すべての記事にすべての人が共感できるわけではありません。

特に朝礼で感想を求められる場合、

「自分はこの考え方には納得できない」

と思っているのに、肯定的な感想を言わなければならないような雰囲気があると、冊子そのものへの抵抗感につながることがあります。

ネット上でも、「内容への違和感」と「感想を求められること」の両方を負担として挙げる声が確認できます。

ただし、これは『職場の教養』そのものと、それぞれの会社がどのように朝礼を運用しているかを分けて考えた方がよい問題です。

同じ冊子を使っていても、自由に感想を述べられる職場と、肯定的な発言を求められる職場では、社員の受け止め方も大きく変わるでしょう。

職場の教養の発行元「倫理研究所」とは?

『職場の教養』を発行しているのは、一般社団法人倫理研究所です。

倫理研究所は1945年に倫理運動を開始し、1948年に社団法人として設立許可を受け、2013年に一般社団法人へ移行しています。現在は社会教育、研究、出版・広報、文化事業などを行っています。

そして、法人会員によって構成されているのが「倫理法人会」です。

倫理法人会では経営者向けのモーニングセミナーなどを開催するとともに、『職場の教養』を使った「活力朝礼」を推進しています。

つまり、

倫理研究所 → 『職場の教養』の発行元

倫理法人会 → 倫理研究所の法人会員による組織

職場の教養 → 倫理法人会が「活力朝礼」で使用を推進している冊子

という関係です。

「純粋倫理」とは何?

「倫理」という一般的な言葉だけを見ると分かりにくいのですが、倫理研究所では「純粋倫理」という独自の考え方を掲げています。

これは創立者の丸山敏雄が提唱したもので、倫理研究所は「人と人、人と物、人と自然の関わりにおける普遍の生活法則」と説明しています。

仕事だけを対象としたビジネスマナー集ではなく、家庭、人間関係、働くこと、生き方、幸福などまで対象にしているのが特徴です。

そのため『職場の教養』を単純な「仕事に役立つビジネス冊子」だと思って読み始めると、想像していたものと違うと感じる人もいるでしょう。

この純粋倫理という背景を知らないまま会社で突然読むことになることも、「この冊子は一体何なのだろう?」という疑問につながっていると考えられます。

職場の教養に共感できないときはどうする?

『職場の教養』を読んだからといって、必ずしも内容に全面的に賛成する必要はありません。

感想を求められた場合も、

「今回の内容には少し違う考えを持ちました」
「自分の仕事に置き換えると、この部分は難しいと感じました」
「書かれている内容とは少し違いますが、私は○○を大切にしたいと思います」

というように、自分なりの視点からまとめる方法があります。

むしろ、毎回「勉強になりました」「今日から実践します」と無理にまとめるより、自分が実際にどう感じたのかを仕事や経験につなげた方が、自分の言葉による感想になります。

当サイトでは、内容に納得できなかった場合も含めた「職場の教養の感想の作り方」や、朝礼で避けたい感想のNG例についても紹介していますので、参考にしてみてください。

まとめ

『職場の教養』がネット上で「やばい」「怪しい」「宗教っぽい」と言われる背景には、冊子の内容だけでなく、純粋倫理という独自の考え方や、会社で行われる輪読・感想発表への抵抗感など、複数の要因があります。

一方、発行元の一般社団法人倫理研究所は、自らを社会教育団体と位置づけ、公式FAQでも宗教ではないと明確に説明しています。経典・教会・祈祷などはなく、会員個人の宗教も自由としています。

したがって、「宗教っぽいと感じる人がいる」という評価と、「倫理研究所が宗教団体である」という事実認定は分けて考える必要があります。

『職場の教養』に違和感を持った場合は、無理にすべてを肯定するのではなく、「なぜ自分はそう感じたのか」を考えてみると、それ自体を朝礼の感想にすることもできます。

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