2024年3月20日(水) 水やり三年

盆栽は平安時代以前に中国から伝わったと考えられる「盆景」を元に、日本で独自の発展を遂げた伝統文化です。優美で繊細な盆栽は、新年祝賀の儀や宮中晩餐会など、華やかな宮中行事においても欠かせない存在となっています。

皇居の「大道庭園」と呼ばれる盆栽の仕立て場では、五〇〇鉢の盆栽が管理されており、その平均樹齢はおよそ一〇〇年です。そのなかでも名品とされる江戸幕府第三代将軍徳川家光が愛した五葉松は、樹齢五五〇年にもなります。

盆栽の世界では「水やり三年」といわれます。鉢の大きさや根の張り具合、時々の状態に応じて、水やりの量やタイミングを調節するため、習熟には三年を要するのです。昨今の猛暑により、その管理がますます重要になっています。

長い年月、多くの職人がたゆまず水をやり、肥料を与え、剪定を繰り返し、丹精込めて守り育ててきた盆栽が、人々を感動させているのです。

私たちも、親をはじめ数えきれない人々の手によって育てられ、支えられて今に至っています。そうした人々の存在に、改めて感謝を深めたいものです。

今日の心がけ◆周囲の支えに感謝しましょう

出典:職場の教養3月号

感想

盆栽は、自然の美しさと静けさを小さな鉢の中に閉じ込め、それを大切に育てるという、日本の伝統的な美意識と精神性を象徴しています。また、盆栽の世界で「水やり三年」と言われること、それが盆栽の管理と成長にどれほど重要であるかを改めて認識させてくれました。それは、我々が自己成長と学習に対する姿勢を見つめ直す良い機会でもあります。

そして、私たちが今日存在しているのは、親や周囲の人々の支えがあってこそ、というメッセージは、人間関係の大切さと感謝の心を思い起こさせます。

この話を聞いて、私は改めて日本の伝統文化の深さと、人間のつながりの大切さを感じ、私たちが日々の生活の中で忘れがちな大切な価値を思い出させてくれました。それは、自然と人間、そして人と人とのつながりを大切にするということです。それぞれが互いに影響を与え、支え合って生きているという事実を、常に忘れてはならないと思います。

今日の心がけとして、周囲の支えに感謝すること、それはとても素晴らしいメッセージですね。私もその精神を大切にしたいと思います。