感謝のひと言
ある日、Yさんはゴミ拾いをしている大学生五人組を見かけました。
〈この辺りで清掃活動をしているのは珍しいな〉と感心したYさんは、すれ違う際に「ご苦労様です」と声をかけようと思いました。
ところが、そのときYさんは知人と話していました。そのまま声をかけるタイミングを逃し、照れくささもあって、結局通り過ぎてしまったのです。
その後も、その光景が心に残っていました。自分の中には感謝の気持ちがあったにもかかわらず、言葉にして伝えられなかったことが気になっていたのです。
帰宅後、その出来事を妻に話すと、「感謝の気持ちがあったのなら、そのまま伝えればよかったじゃない」と言われました。その言葉にハッとしました。
Yさんは、〈たった一言でも、感謝の気持ちは言葉にして伝えることが大切なのだ〉と改めて感じました。そして、感じたことを素直に伝えることの意義を、これまで以上に強く実感したのです。
感謝の気持ちは心に留めるだけでなく、言葉にして伝えていきたいものです。
今日の心がけ◆感謝はその場で伝えましょう
出典:職場の教養10月号
感想
この文章を読んで、感謝は心の中で思っているだけでは、相手には伝わらないという当たり前のことを改めて感じました。
Yさんは大学生たちの行動に感心し、きちんと感謝の気持ちを持っていました。
それでも、タイミングや照れくささから声をかけられなかったというところには、とても共感できます。
私も「ありがとう」「助かりました」と思いながら、わざわざ言うほどでもないかと、そのままにしてしまうことがあります。
しかし、ほんの一言でも、自分の行動を誰かが見てくれていたと分かれば、相手にとって励みになるかもしれません。
これは職場でも同じだと思います。
誰かが資料を準備してくれたり、さりげなく仕事を手伝ってくれたりしたとき、後で伝えようと思っていると、そのまま忘れてしまうこともあります。
感謝を感じた瞬間こそ伝える一番良いタイミングなのだと思います。これからは小さなことでも、できるだけその場で言葉にすることを心がけたいです。
否定的な感想
この文章では、感謝の気持ちはその場で伝えることが大切だとされていますが、必ずしもその場で言葉にできなくてもよいのではないかと感じました。
Yさんのように知人と話していたり、相手が作業に集中していたりすれば、声をかけることでかえって邪魔になってしまう場合もあります。
また、その場で言えなかったことを後になってまで気にする必要もないと思います。
感謝を伝えることが義務のようになってしまえば、本来の素直な気持ちとは少し違ってしまいます。
その場で言えなかったとしても、次に会ったときに「あのときはありがとうございました」と伝えることはできます。
大切なのは「その場で」というタイミングそのものより、感謝したときに、それをできるだけ素直に表現する姿勢ではないでしょうか。
言葉だけでなく、笑顔や会釈、後日の行動などにも感謝は表れます。
状況に応じて、自分なりの方法で相手に伝えることが大切だと感じました。
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