2024年2月12日(月) 人を育てる

中堅社員のAさんに初めて部下ができました。仕事を覚えきれない部下に対して、「早く仕事を覚えて」と伝えることが増えていきました。

その光景を見ていたAさんの先輩から「部下の至らないところばかり見ていないか」と指摘されたのです。仕事の効率や成果を重視しているAさんですが、自身の入社当時はどうだったのかと振り返りました。

新入社員だったAさんは仕事を覚えることに精一杯で、業務上の失敗も多く、途中で挫折しそうになったこともたくさんあったのです。

そんなAさんを支えてくれたのは、上司からの激励や助言でした。そのおかげで仕事を覚えることができ、成長につながったことに思い至ったのでした。

「角を矯(た)めて牛を殺す」ということわざがあります。これは、小さな欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうというたとえです。Aさんは、欠点ばかりを見ずに、部下の良いところももっと見ていこうと心を新たにしました。

周囲の人の美点を見つける目を養いたいものです。

今日の心がけ◆他人の良いところを見つけましょう

出典:職場の教養 2024年2月号

感想

この話は、中堅社員のAさんが初めて部下を持つ立場になり、部下の至らない点に焦点を当ててしまっていたことが指摘されたエピソードです。

Aさんは自身の入社当時を振り返り、上司からの激励や助言が自分の成長に大きく貢献したことに気づきます。その経験から、部下に対しても厳しいだけでなく、良い点を見つけて育てる姿勢が必要だと感じ、心を新たにします。

この話から得られる教訓は、他人の欠点や至らない点ばかりに目を向けるのではなく、その人の良いところを見つけ、肯定的な面から接することの重要性です。周囲の人々の美点や長所を見つけることで、相互の信頼関係が築かれ、共に成長する機会が増えます。

この話を読んで、他人の良いところを見つける目を持ち続けることの大切さを再確認しました。自分自身も他人を育てる上司やリーダーとして、積極的にその姿勢を実践していきたいと思います。

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