本日は、2(ふん)・14(どし)の語呂合わせから、日本ふんどし協会が定める「ふんどしの日」です。
その歴史は奈良時代から平安時代に遡るといわれています。昔は布が高価だったことから着用できるのは裕福な人に限られていました。戦国時代には、戦死者の身分を褌(ふんどし)の有無で見分けていたそうです。
一般庶民に広まったのは江戸時代で、褌は下着を兼ねた仕事着でもありました。大工や物売りなど、多くの人が褌を締めて仕事に励んでいたのです。
また、褌を締めることは帯や鉢巻と同様に、祭事や伝統行事、戦や勝負事の際に、神聖な精神を自分の魂に宿す役割があったようです。男児が成人に達したことを祝う祭事、「褌祝」も各地で行なわれていました。
「気持ちを引き締めて事にあたる」という意味の慣用句「褌を締めてかかる」にも、日本人が大切にしてきた精神性が表われています。
伝統的な物や風習などの歴史を知り、日本の文化を再発見したいものです。
今日の心がけ◆日本の心を再発見しましょう
出典:職場の教養 2024年2月号
感想
「ふんどしの日」という日本の伝統的な行事や風習についての話は興味深いものです。日本の文化や歴史を知ることで、自分のルーツや身近な伝統について再考する良い機会となります。
この話からは、ふんどしという日本独自の衣服が、かつての身分や職業の象徴としてだけでなく、精神的な意味を持っていたことが伝わってきます。また、慣用句としての「褌を締めてかかる」の意味も、日本人の精神的な強さや覚悟を表していることが分かります。
日本の文化や伝統を理解することは、自身のアイデンティティや価値観を深めるだけでなく、異文化理解や尊重にもつながります。日本の心を再発見することで、日々の生活や行動に新たな意味を見出し、より豊かな人生を送ることができると思いました。