生活リズムを整える
四月に入社した新入社員は、先輩に教わりながら、日々の業務に取り組んでいることでしょう。仕事に少しずつ慣れてくる一方で、「仕事が楽しい」と感じる人もいれば、「思うようにいかない」と感じている人もいるでしょう。
仕事が苦しく感じられる要因の一つに、余裕のなさがあります。
準備に十分な時間を確保できないまま仕事に追われると、目の前の業務をこなすことが中心となり、やりがいや達成感を感じる余裕が失われがちです。その状態が続くと焦りが生まれ、判断力が鈍り、結果として余裕を失ってしまいます。
こうした流れを断ち切るために見直したいのが、朝の時間の使い方です。
朝、余裕をもって起床し、落ち着いて出勤する。そして出社後には一日のスケジュールを確認し、業務の優先順位を整理する。
こうした行動を意識するだけでも心に余裕が生まれ、仕事への向き合い方は着実に整っていきます。
六月は、日々の働き方や生活リズムを振り返るのに適した時期です。朝の時間を大切にして、仕事の質を高め、充実した一日につなげていきたいものです。
今日の心がけ◆ 朝の余裕を仕事に活かしましょう
出典:職場の教養6月号
感想
新入社員が仕事に慣れてきたこの時期に、単に技術やスキルの向上を求めるのではなく、「朝の時間の使い方」という生活の根本に目を向けている点に、とても共感しました。
入社して少し経つと、業務の流れが見えてくる一方で、理想と現実のギャップに悩んだり、タスクに追われて心がすり減ってしまったりすることは誰しもが経験するものですよね。
仕事が苦しくなる原因を「能力の不足」ではなく「心と時間の余裕のなさ」と捉え、その解決策として朝の過ごし方を提案しているのは、非常に本質的だと感じました。
朝、少し早く起きて呼吸を整え、出社後にその日の優先順位を静かに整理する。
このわずか10分や15分の生み出す「余白」があるだけで、押し寄せる仕事に対して「追われる側」から「コントロールする側」へと自分の立ち位置を変えることができるのだと思います。
特に6月は、5月病のような疲れが出やすく、生活リズムが崩れがちな季節だからこそ、こうした基本に立ち返ることが、自分を守り、仕事の楽しさや達成感を取り戻すための何よりのセルフケアになるのではないかと、私自身の日々の生活も含めて身につまされる思いがしました。
否定的な感想
そ仕事のプレッシャーや焦りの原因を、個人の「朝の時間の使い方」や生活リズムのせいに帰結させてしまうことには、少し綺麗事すぎるのではないかという違和感も覚えました。
新入社員が余裕を失い、目の前の業務をこなすだけで精一杯になってしまう背景には、本人のタイムマネジメントの問題だけでなく、組織の受け入れ体制や業務量の過多、適切なフォローが不足しているといった環境側の要因も大きいはずです。
朝どれだけ早く起きて心に余裕を作って出社したとしても、次から次へとキャパシティを超える指示が飛んできたり、優先順位が頻繁に変わるような職場環境であれば、個人の心がけだけで余裕を維持するのは不可能です。
「朝の時間を大切にしよう」というメッセージは正論ですが、これを強調しすぎると、ともすれば「上手くいかないのは、あなたの生活リズムが乱れているからだ」という自己責任論にすり替わってしまい、新入社員をさらに追い詰めてしまうリスクもある気がします。
個人の意識改革を促すのと同時に、周囲の先輩や上司が「彼らが余裕を持てるような仕組みや業務量になっているか」という視点を同じくらい強く持たなければ、本当の意味での働きやすさや質の高い仕事には繋がらないのではないかと感じました。
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