アスリートの体づくり
プロスポーツの世界では、一人の選手に複数の支援者が関わっている場合があります。
例えば、元横綱の白鵬は、自身の周囲に整形外科医やスポーツトレーナーなどの専門家を配置し、コンディションの維持・調整に取り組んでいました。
また、今年の冬季五輪のフィギュアスケート・ペアで金メダルを獲得した三浦璃来選手、木原龍一選手は、月に一回、公認スポーツ栄養士から食事指導やレシピの提案、さらには遠征先に持参する食糧に関する助言を受けています。
フィギュアスケートのペア競技では、持ち上げる側と持ち上げられる側とで体づくりは大きく異なり、それぞれに適した体調管理が求められます。
職場に置き換えて考えると、協力体制が整っていれば、経験の浅い人からベテランまで、多様な質疑応答や助言が自然と交わされるはずです。一人ひとりの力量を高めるには、スポーツの世界と同様に、相互啓発の姿勢が欠かせません。
一年の折り返しを迎えた今月、前半を振り返って改善点を見出し、長所や強みを共有しながら、足腰の強いチームワークを保ち、後半に向かいたいものです。
今日の心がけ◆互いに補い合いましょう
出典:職場の教養7月号
感想
この文章を読んで、一流の人ほど「自分一人の力で成功しているわけではない」ということを素直に認めているのだと感じました。
スポーツ選手というと、努力や才能に目が向きがちですが、その裏では整形外科医やトレーナー、栄養士など、多くの専門家が支えているという事実が印象に残りました。
強い選手とは何でも自分でできる人ではなく、必要な助けを受け入れ、それぞれの専門性を信頼できる人なのかもしれません。
特に心に残ったのは、フィギュアスケートのペア競技では同じ競技をしていても、持ち上げる側と持ち上げられる側で体づくりが全く異なるという部分です。
同じ目標を目指していても、一人ひとりに必要な支援は違います。この考え方は職場にもそのまま当てはまるように思いました。
同じ部署で働いていても、経験や得意分野、苦手なことは人それぞれです。
全員に同じ指導や同じ役割を求めるのではなく、それぞれに合った支え方を考えることで、組織全体の力は大きくなるのでしょう。
また、「一年の折り返し」という節目に前半を振り返り、改善点だけでなく長所や強みも共有しようという呼びかけにも共感しました。
仕事では反省ばかりに目が向きがちですが、お互いの良いところを認め合うこともチームワークには欠かせません。
互いに補い合うという言葉は、弱点を埋めるだけでなく、それぞれの強みを生かし合う姿勢でもあるのだと感じました。
一人で頑張ることを美徳とするのではなく、支え合うことを組織の力に変えていくことの大切さを改めて考えさせられる文章でした。
否定的な感想
この文章は協力体制の重要性を伝えていますが、スポーツ選手と一般の職場を比較する部分には少し無理があるようにも感じました。
トップアスリートは専門家による継続的な支援を受けられる環境が整っていますが、多くの職場では人員や時間に余裕がなく、理想通りに相談や助言を受けられるとは限りません。
その違いに触れないまま「職場でも同じように」と結び付けているため、現実との距離を感じる読者もいるのではないでしょうか。
また、「互いに補い合う」という言葉はとても前向きですが、協力が成り立つためには信頼関係や心理的な安心感、適切な役割分担など、多くの条件が必要です。
それらの土台づくりには触れられておらず、協力すれば自然に良いチームになるという印象を与えてしまう点は少し物足りなく感じました。
補い合うことは理想ですが、それを実現するまでの難しさも職場では少なくありません。
さらに、文章の最後は「前半を振り返り、後半に向かいましょう」という教訓で締めくくられていますが、具体的に何を見直せば互いに補い合える職場になるのかという視点が少ないため、読後に実践へ結び付けるヒントはやや限られているように思いました。
もう少し日常の職場で起こりそうな具体例が添えられていれば、スポーツの話題が身近な行動へとつながり、より説得力のある内容になったのではないかと感じました。
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