納涼会
暑さが厳しい日々が続くと、冷たい飲み物でのどを潤しながら、同僚と語り合う場を持ちたくなることもあるでしょう。
Aさんは社内イベントの後、懇親会に参加しました。同じ席になったのは、以前一緒に仕事をしたことはあるものの、苦手意識を持っていた別部署の先輩でした。
これまでプライベートな話をすることはありませんでしたが、話の流れで、先輩の名字と同じ地名の地域に住んでいたことを伝えました。すると、その地域に先輩の親戚がいることが分かったのです。
その話題から、地域の事情や先輩の経歴、趣味の話まで広がり、気がつけば苦手意識はなくなっていました。
また、このことをきっかけに、休憩中に会話を交わす機会が増えていったのです。組織の一員として活動する際、お互いの欠点を補い合い、長所を出し合って相乗効果を発揮することが大切でしょう。
その連携を円滑に、また効果的にするために、お互いの人となりを知る機会を積極的に持ちたいものです。
今日の心がけ◆コミュニケーションを取りましょう
出典:職場の教養8月号
感想
私はこの文章を読んで、人に対する苦手意識は、その人自身をよく知らないことから生まれている場合もあるのだと感じました。
Aさんは先輩と仕事上の接点はあっても、プライベートな話をする機会がなく、仕事中に見える一面だけで相手への印象をつくっていたのかもしれません。
ところが、偶然見つかった地域という共通点から会話が広がり、先輩の経歴や趣味を知ることで、それまでの苦手意識が薄れていきました。
この変化から、相手を知ることによって人間関係の見え方も変わるのだと感じました。
職場では、気の合う人とだけ仕事をすることはできません。
考え方や性格の違う人とも協力する必要があります。
そんな時、仕事上のやり取りだけで相手を判断するのではなく、何気ない会話を通して人となりを知ることが、信頼関係を築くきっかけになるのでしょう。
特に、懇親会で終わらず、その後の休憩中の会話へつながっている点が印象的でした。
コミュニケーションとは単に話すことではなく、相手への理解を少しずつ深めることなのだと思います。
私自身も苦手だと感じる相手ほど決めつけず、まずは挨拶や身近な話題から関わることで、お互いの良いところを知る機会をつくっていきたいと感じました。
否定的な感想
私はこの文章を読んで、会話をきっかけに人間関係が改善していく展開は分かりやすいものの、Aさんの苦手意識がなくなるまでが少し早いように感じました。
そもそもAさんが先輩の何を苦手だと感じていたのかが描かれていないため、名字や地域の話をきっかけに趣味まで話しただけで、なぜそれほど印象が変わったのかが十分には伝わってきません。
例えば、仕事では厳しく見えた先輩の意外に親しみやすい一面を知ったなど、具体的な変化があれば、より納得できる展開になったと思います。
また、「お互いの人となりを知る機会を積極的に持つ」という結論にも、少し配慮が必要だと感じました。
職場の人との私的な交流を好む人もいれば、仕事とプライベートを分けたい人もいます。懇親会への参加や個人的な話をすることだけが、良いコミュニケーションとは限りません。
普段の仕事の中でも、相手の意見を丁寧に聞く、感謝を言葉にする、困っている時に声をかけるといった方法で関係を深めることはできます。
相手との適切な距離を尊重しながら理解を深めるという視点が加われば、より現代の職場に合った内容になったのではないかと感じました。
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