『職場の教養』の定番フレーズを調査|約半数の記事に登場する言葉とは

毎朝の朝礼で『職場の教養』を読んでいると、「この言い回し、前にも聞いた気がする」と感じることはないでしょうか。

『職場の教養』では、仕事での失敗談、歴史上の人物、季節の行事、家族との出来事など、毎日さまざまなテーマが取り上げられています。

ところが、話の内容は違っていても、どこか聞き覚えのある表現がたびたび登場することがあります。

特に気になるのが、文章の締めくくり方です。

そこで今回は、当サイトに保存されている『職場の教養』990記事の本文を調べ、繰り返し使われている言い回しを分析してみました。

その結果、約半数の記事に登場する定番フレーズと使われる場所の傾向が見つかりました。

約半数の記事に登場した「〜たいものです」

今回の調査で特に目立ったのは、「〜たいものです。」という言い回しです。

「大切にしたいものです」「心がけたいものです」「取り組んでいきたいものです」といった、文章を締めくくる際に使われる表現です。

実際に集計すると、次のような結果になりました。

調査項目結果
調査対象990記事
「~たいものです。」が登場した記事464記事
全体に占める割合46.9%
延べ出現回数477回
本文の末尾が「~たいものです。」の記事431記事

990記事のうち464記事ですから、約2記事に1記事の割合です。

毎朝読んでいる人が「またこの言い方だ」と感じても、不思議ではない数字でしょう。

ちなみに、該当記事は464記事なのに、出現回数は477回あります。

つまり、同じ記事の中で複数回使われているケースもあるということです。

使われる場所の傾向

「~たいものです。」が頻繁に登場することは分かりましたが、今回の調査で使われ方についても一定の傾向が見られました。

この表現が登場した464記事のうち、431記事は、本文の最後が「~たいものです。」で終わっていました。

割合にすると約92.9%です。

つまり、文章の途中で偶然使われているというよりも、話をまとめるための定番表現として使われている傾向が強いのです。

実際の記事を見てみましょう。

2024年2月4日「立春」

2024年2月4日「立春」の記事はこちら

立春を迎え、季節の移り変わりを感じることについて紹介した記事です。

最後は、冬から春への自然の変化を楽しみながら、毎日を過ごしたいという趣旨の一文で締めくくられています。

2024年2月6日「自然を感じる」

2024年2月6日「自然を感じる」の記事はこちら

身近な自然に目を向け、感性を磨くことの大切さを紹介した記事です。

こちらも最後は、感性を磨く機会を多く持ちたいという趣旨で終わっています。

2024年2月12日「人を育てる」

2024年2月12日「人を育てる」の記事はこちら

人材育成をテーマにした記事では、周囲の人の長所を見つける目を養いたいという形で締めくくられています。

自然、季節、人材育成と、テーマはまったく違います。

それでも最後は、「こうありたいものです」という方向に着地しています。

話の内容は違っても、結論の形はよく似ているのです。

年によって変わるのかも調べてみた

この言い回しが、ある時期だけ頻繁に使われていた可能性もあります。

そこで、本文の最後が「たいものです。」で終わる記事を年別に調べました。

年調査記事数該当記事数割合
2024年33515746.9%
2025年36514740.3%
2026年29012743.8%

※2024年は2月1日以降、2026年は10月17日分までの保存データです。

年によって多少の差はありますが、いずれも4割以上の記事が同じ語尾で終わっていました。

少なくとも今回調べた期間では、一時的な流行ではなく、継続して使われている表現だと分かります。

なぜ「〜しましょう」ではなく「〜たいものです」なのか

ここからは、調査結果を踏まえた考察です。

例えば、次の2つの文章を比べてみてください。

「周囲の人に感謝しましょう。」

「周囲の人に感謝したいものです。」

伝えたい内容は似ていますが、受ける印象は少し違います。

「感謝しましょう」は、読み手に行動を促す言い方です。

一方、「感謝したいものです」は、書き手自身も含めて「そうありたい」と願っているように聞こえます。

つまり、「たいものです」という表現には、直接的な命令を避け、柔らかく教訓を伝える効果があると考えられます。

『職場の教養』は、仕事や日常生活の出来事から学びを見つける読み物です。

そのため、最後を強い命令口調にするよりも、読者と一緒に考えるような表現が使いやすいのかもしれません。

「ではないでしょうか」「改めて」も頻出していた

「~たいものです。」以外にも、繰り返し登場する表現がありました。

表現該当記事数延べ出現回数
「~たいものです」464477
「~ではないでしょうか」134137
「振り返る」系7788
「改めて」7373
「見つめ直す」系2123
「気づかされる」系1212

「ではないでしょうか」は読者に問いかける表現

「〜ではないでしょうか」という言い回しは、134記事で確認できました。

これは、自分の考えを断定するのではなく、読み手に問いかけるような表現です。

例えば、「大切です」と言い切るよりも、「大切なのではないでしょうか」とした方が、少し柔らかい印象になります。

「たいものです」と同様に、強い言い切りを避ける役割があると考えられます。

ただ、朝礼で毎日聞いていると、問いかけられているようで、実際には答えが決まっているように感じることもあるかもしれません。

文章としては疑問形でも、伝えたい教訓はすでに示されているからです。

「振り返る」「改めて」は過去の行動を見直す表現

「振り返る」系は77記事、「改めて」は73記事で確認できました。

これらは、過去の経験や普段の行動を見直す場面で使いやすい言葉です。

『職場の教養』では、身近な出来事から学びを得たり、普段は意識していなかったことの大切さを考えたりする話が取り上げられます。

そうした文章の流れと相性がよいのでしょう。

「見つめ直す」「気づかされる」も、似た役割を持つ表現です。

こうして並べてみると、『職場の教養』には、出来事を紹介し、そこから気づきを得て、自分の行動を振り返るという文章の流れが多いのではないかと考えられます。

まとめ

今回、保存済みの990記事を調べたところ、「~たいものです。」という表現が464記事に登場していました。

ほかにも、「ではないでしょうか」「振り返る」「改めて」など、繰り返し登場する言葉が確認できました。

これらの表現には、読者に強く命令するのではなく、日常の出来事から学びや気づきを促すという、『職場の教養』の文章の特徴が表れているように思います。

もちろん、定番フレーズが多いからといって、記事の内容に価値がないわけではありませんが、毎朝読んでいると、どうしても似たような言い回しが気になることもあります。

そんなときは、感想を考えるだけでなく、文章の特徴にも目を向けてみると、いつもとは少し違った楽しみ方ができるかもしれません。

さて、明日の『職場の教養』は、どんな言葉で締めくくられるのでしょうか。

少しだけ注目して読んでみたいものです。

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