立ち止まる
「サンキュー事故」というものがあります。これは、道を譲られた車が十分な確認をせずに右折し、死角から来た対向車とぶつかってしまう事故のことです。
この事故は、譲ってくれた相手を待たせては申し訳ない、その好意に応えようという気持ちから、本来必要な確認を省略してしまうことで起こります。
同様のことは、仕事でも起こりえます。ある時、Aさんは別の部署に要件を伝えに行った際、同じようにその部署に用事があった同僚にばったり会いました。
同僚が順番を譲ってくれたので、少し急いで先方に伝えた結果、言うべきことを言い忘れてしまいました。
また、Aさんは会議の日程について都合を聞かれた際、予定表を見ずに「その日は大丈夫だったはずです」と記憶を頼りに返事をしたことがあったそうです。
ところが後で確認をすると、別の予定と重なっていたのです。
私たちは善意による焦りから、判断を急ぎすぎてしまう場合があります。相手のために行動をしている時こそ、慎重に考えて前に進みたいものです。
今日の心がけ◆落ち着いて考えましょう
出典:職場の教養11月号
感想
相手への気遣いが、かえって確認不足につながるという話に、思い当たるところがありました。
順番を譲ってもらったり、返事を待ってもらったりすると、早く済ませることが相手へのお礼になるように感じてしまいます。
そこで必要な確認を省いてしまえば、結果的に相手の時間をさらに使わせてしまうのだと気づかされました。
特に、予定を記憶だけで答えてしまう場面は、日常でも起こりやすいと思います。
その場では相手を待たせずに済んでも、間違っていれば訂正や再調整が必要になります。
「少し確認します」とひと言伝えるほうが、お互いに安心して次の行動に移れるはずです。
すぐに答えることだけが、親切ではないと感じました。
また、自分が順番を譲る側になったときも、相手が焦らずに済むような声かけをしたいと思いました。
「急がなくて大丈夫です」と添えるだけでも、相手の受け取り方は変わるかもしれません。
気遣いをする側にも、できる工夫があると思います。
好意を受けたときには、まず感謝を伝え、その後は必要な手順を落ち着いて進めたいです。
相手を大切にする気持ちを、早さだけでなく、正確で丁寧な対応につなげていきたいと思いました。
否定的な感想
この文章を読んで、確認不足を「善意による焦り」だけで説明することには、少し無理があるように感じました。
順番を譲られて伝言を急いだ例では、相手を待たせたくない気持ちが読み取れます。
会議の日程を記憶だけで答えた例については、相手への気遣いが理由だったのか、単に確認を面倒に感じたのか、本文からは分かりません。
二つの例を同じ原因としてまとめるには、説明が足りないと思いました。
また、「落ち着いて考える」という心がけだけでは、同じ失敗を防ぐのは難しいと感じます。
急いでいる本人は、確認を省いていることに気づかない場合もあるからです。
伝える内容を事前にメモする、日程は予定表を開いてから返事をするなど、気持ちに左右されにくい習慣まで示されていると、実践しやすいと思います。
職場では、すぐに返事をする人が評価されたり、確認に時間をかけると急かされたりすることもあります。
そのような環境では、本人が慎重に対応しようとしても焦りは生まれます。
落ち着きを個人に求めるだけでなく、「確認してから返事をして大丈夫」と周囲が伝えることも必要ではないでしょうか。
確認する時間をお互いに認めることが、気遣いから生じるミスを減らす助けになると思いました。
感想がいまいちピンとこない方は…
「なんかしっくりこないんだよなぁ」「でもなかなか思いつかない…」そんな時は、感想文ジェネレーターをお試しください。
あなたのお好みのテイスト・文字数で職場の教養の感想文を生成できます!