『職場の教養』を読んで、「なるほど」と思える日ばかりではありません。
「言いたいことは分かるけれど、今の職場では難しい」「自分の経験とは違うな」と感じる日もあるでしょう。そんな日に朝礼で感想を求められると、話す前から少し気が重くなります。
かといって、思ってもいないのに「とても共感しました」と言うのもしっくりきません。
共感できなかった日は、何を話せばよいのでしょうか。
共感できなかったことも、感想の出発点になる
感想は、本文への賛成票ではありません。読んで何を考えたかを、自分の言葉で話すものです。
たとえば「何事にも前向きに取り組みましょう」という話を読んで、忙しいときにそれを実行する難しさを感じたなら、その難しさも感想になります。
前向きな姿勢は大切だと思いました。ただ、余裕がないときには、気持ちを切り替えるのが難しいこともあります。まずは一つの仕事を落ち着いて終えるところから意識したいです。
「共感しました」と言わなくても、自分の考えと、これから試したいことを話せます。
話すときは「違和感」と「自分の場合」をセットにする
共感できなかった理由だけを話すと、朝礼では批判のように聞こえることがあります。そこで役立つのが、次の順番です。
- 本文で気になった点を挙げる
- 自分には難しい、または経験が違うと伝える
- 自分ならどう考えるかを話す
たとえば「まず自分が変わりましょう」という話なら、こんな言い方ができます。
自分から行動を変えることは大切だと思います。一方で、一人の工夫だけでは解決しにくい問題もあると感じました。まずは自分にできることを整理しつつ、必要なときには周囲にも相談したいです。
これなら、本文を丸ごと否定せずに、感じた違和感も隠さずに済みます。「自分が変われば全部解決するなら、そもそも会議はいらないのでは」と思った日にも使える考え方です。
経験が違うなら、その違いを話していい
本文に出てくる人の判断に、どうしても共感できないこともあります。その場合は、無理に同じ気持ちになろうとせず、自分ならどうするかを考えてみましょう。
今日の話では、相手のために自分から行動した姿が印象に残りました。私なら、先に相手が何を望んでいるか確認すると思います。良かれと思った行動でも、相手によって受け取り方は違うからです。
「登場人物と同じことはできない」で終わらず、自分の判断を言葉にすると、独自の感想になります。
何も浮かばない日は、一点だけ選ぶ
共感する点も、反論したい点も、特に見つからない日があります。朝礼は待ってくれませんが、毎朝新しい人生観を発表する必要もありません。
そんな日は、本文から一つだけ気になった言葉や場面を選びます。そして、次の形に当てはめてみてください。
今日の話では、〇〇という点が気になりました。すぐに自分の仕事へ当てはめるのは難しいのですが、△△の場面では参考になるかもしれません。まずは□□を意識してみたいです。
「すぐには当てはめられない」と言っても大丈夫です。そのうえで、少しでも考えたことを添えれば、感想として成立します。
無理に褒めなくても、自分の言葉で締められる
『職場の教養』を読んで共感できない日があっても、不真面目なわけではありません。自分の経験と照らし合わせて読んだからこそ、違和感を覚えることもあります。
朝礼では、立派な結論を出そうとしなくても大丈夫です。「ここは難しいと感じた」「自分ならこう考える」と短く話すだけでも、本文の要約を繰り返すより、自分らしい感想になります。
まずは、共感できなかった理由を一つだけ言葉にしてみてください。そこから話せることが見つかるはずです。
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